幼少期を北九州で過ごしたなら、一度は訪れたことがあるはず。桃園公園(八幡東区)です。

<公園北側、児童文化科学館前の広場にある遊具。緑色の重機はモーターグレーダーというそうです。>
緑に囲まれた17.3㌶,の敷地には、プラネタリウムを備えた「児童文化科学館」、野球場、プールなどがあります。駐車場は206台を収容でき、バス停は近く便数も多く、子連れでもアクセスしやすい環境です。
児童文化科学館前の広場には、1939年製造のD51(蒸気機関車)や、ブルドーザーなどの本物の重機が遊具として展示されています。乗車できます。テンション上がります。

<南側入口。バス停近ッ!>
そしてD51のすぐ南側にある「わんぱく広場」が想像以上に楽しい!
怪獣ネッシー、UFO、ロケット、巨大なカブトムシ滑り台、ターザンロープなど、約40種類もの遊具がずらり。
子どもの瞳がきらきらと輝きだすね!(きっぱり)

<子どもが好きなキャラクターせいぞろい。>
桃園公園の歴史は古い。
1939年に旧八幡市初の運動公園として設置された「記念公園」がその起源です。展示しているD51と同じ年齢ですね。
1945年8月8日の八幡大空襲で、桃園地区一帯は焼け野原となりました。しかし1948年に桃園球場が完成。戦後復興の区画整理と併せて、八幡製鐵(当時)が鉄筋アパートの社宅を建設しました。やがて社宅は不要となり、新興住宅地へと姿を変えました。

<地形を生かした遊具やよくわからないけど面白い遊具(笑)などで幅広い遊びができます。>
「わんぱく広場」は、北九州市制15周年記念事業として1978年5月5日に完成しました。
当時の市政だよりによると、「ただ遊ぶだけでなく、①体力をつける ②運動神経の発達」などの目的があり、「子供たちの夢いっぱいのアイデアをとり入れて作った」そうです。
だから遊具が変化に富み、その造形は怪獣、宇宙、昆虫と統一感がないのかな(笑)
遊具は古いのに、ふしぎと清潔な印象の公園でした。
私の4歳の息子に声を掛けてくれた散歩中のお爺ちゃんと、少し立ち話をしたときその理由がわかりました。彼(ら)は毎朝、趣味で公園を掃除しているそうです。
敗戦のどん底から北九州の再繁栄期を見つめ続けてきた公園には、それを築き上げた人々がいて、次の世代をあたたかく見守っていた・・・。
ヤバイ。桃園公園惚れるわ。
今回ご紹介したところの基本情報(※お出かけ前には、各自でご確認ください)
■桃園公園
住所:八幡東区桃園3丁目
電話:
野球場、テニスコート、運動場 : 093-671-3503
桃園市民プール(屋内) : 093-661-2365、
桃園市民プール(屋外) : 093-582-2396(教育委員会体育課)
弓道場、アーチェリー場 : 093-661-1033
児童文化科学館 : 093-671-4566
それ以外 : 093-671-0801(八幡東区まちづくり整備課)
URL:http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kensetu/file_0313.html